おクスリの紹介(精神科その他)

・緩下剤

 プルゼニド錠12mg(センノシド)
  
その他のゾロ薬:セネバクール、センナシド、センナリド、センナル、センノサイド、ソルダナ、ソルドールE、チネラック、フォルセニド、プルノサイド、ペンクルシン、ラキソロンS、リタセンド

下剤、植物性緩下剤。腸の粘膜を刺激して腸の運動を活発にすることにより排便を促します。効果の発現は8〜10時間後です。腸の運動が低下している「弛緩性便秘」に向きます。
アントラキノン系誘導体で、センナという薬用植物に由来します。この系統は強力ですが、長期連用で効き目が悪くなるのが欠点です。
通常、1日1回12〜24mgを就寝前に服用。高度の便秘には1回48mgまで増量することができる。
副作用:腹痛、ゴロゴロする、吐き気。長期連用で低カリウム血症、下剤性結腸症候群、大腸黒皮症。
*抗鬱剤を飲み始めた当初、副作用で酷い便秘になった時、処方された。

 アローゼン0.5g (アローゼン(製))

下剤、浣腸剤。
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。
大腸を刺激し腸の運動を活発にして排便を促します。効果の発現は8〜12時間後です。腸の運動が低下している「弛緩性便秘」に向きます。
代表的な大腸刺激性下剤です。センナという薬用植物からできています。この系統は強力ですが、長く飲み続けると効き目が悪くなるのが欠点です。
通常、1日0.5〜1.0gを1〜2回経口服用する。
副作用:腹痛、ゴロゴロする、吐き気。長期連用で低カリウム血症、下剤性結腸症候群、大腸黒皮症

・低血圧治療薬

 メトリジン錠2mg(塩酸ミドドリン)

血管収縮剤、低血圧治療剤。
血管にある交感神経を刺激し、血管を収縮させて血圧を上げます。穏やかに長く効きます。本態性低血圧や起立性低血圧の治療に使います。
主に、骨格筋や内臓の血管に作用します。心臓や脳血管への影響が少ない点が特徴です。
通常、1日4mgを2回に分けて服用。重症の場合は、1日8mgまで増量できる。
副作用:頭痛、動悸。吐き気、腹痛。ほてり感、発汗、尿が出にくい。
*たちくらみ、めまいの酷い時期には手放せないおクスリ。

 リズミック錠10mg(メチル硫酸アメジニウム)
  
その他のゾロ薬:アコミック、アップフリー、アメジール、アメジニン、イピノテック、オフピット、スリグノール、ソルムフリン、ダイアリード、パルセキオン、メイテンドール、メトロック、リズマイル、リズミラート、リズメリック

本態性・起立性低血圧治療剤。
交感神経を亢進させるノルアドレナリンという体内物質を増やす作用があります。交感神経が高まると、血管が収縮し、また心臓の拍動が強まり、血圧が上がります。
向精神薬によるめまい、立ちくらみにも効きます。
通常、1日20mgを2回に分けて服用。
副作用は、動悸、頻脈、高血圧。頭痛、ほてり感。吐き気、腹痛。尿が出にくい。

*メトリジンで効果が出なくなって、変わったおクスリだったかな?昔の話であまり覚えてないや。

・胃薬

 ガナトン錠50mg(塩酸イトプリド)

消化器官用薬・消化管運動賦活剤
弱った胃腸の運動を活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助けます。そうすることで、慢性胃炎による吐き気、食欲不振、腹部膨満感、胸焼けなどの症状を改善します。
よく処方される胃腸薬で、旧来の同類薬に比べ、手のふるえ、生理不順、乳汁分泌など副作用が少ないです。
通常、1日150mgを3回に分けて食前に服用する。
副作用:下痢・手の震え・生理不順・発疹

 ムコスタ錠100mg(レバミピド)

消化性潰瘍用剤、胃炎・胃潰瘍治療剤
胃粘膜の血流を良くしたり、胃の粘液を増やすことで胃の粘膜を丈夫にし、胃酸に対する抵抗力を高め、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。また、鎮痛剤など他の薬による胃の荒れを予防します。
通常、1回100mgを1日3回服用する。
副作用:便秘・発疹(ともに稀に)

 ナウゼリン錠10mg(ドンペリドン)
  その他のゾロ薬:アースレナン、ウペリドン、コバペリドン、シャックマール、セロベース、ダリック、ドリッカー、トンタール、ドンペリン、ナウザート、ナシロビン、ノーゼア、ハドドリン、フォリメジン、ペリゼリン、ペロリック、ミオナゼリン、モンロビア

消化器官用薬、消化管運動改善剤
弱った胃腸の運動を活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助けます。そうすることで、吐き気や嘔吐、食欲不振や腹部膨満感、胸焼けなどの症状を改善します。
よく処方される吐き気止めで、旧来の同類薬に比べ、手のふるえ、生理不順、乳汁分泌など副作用が少ないです。
コントミン、セレネース、ドグマチールなどと併用注意!
通常、1回10mgを1日3回食前に服用する。
副作用:腹痛・下痢・眠気・めまい・手の震え・体のこわばり・つっぱり・生理不順・乳汁分泌・発疹
注意:妊婦または妊娠の可能性がある人は服用不可

・片頭痛治療薬

 ジヒデルゴット錠1mg(メチル酸ジヒドロエルゴタミン)
  
その他のゾロ薬:ヒポラール、イトメット、エルゴスパオン、エルゴット、ジゴタミン、ジヒゴタミン、デルゴット、パンエルゴット、ミグリフェン、ヨウデルコット、ラヨス

起立性低血圧・血管性頭痛用剤
血管の拡張をおさえることで、片頭痛の痛みを和らげます。
血管の緊張を保ち、血圧の低下を防ぎます。起立性低血圧にともなう、立ちくらみ、めまい、頭重感などに効きます。
トリプタン系片頭痛治療薬(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト)、他の麦角アルカロイド製剤(カフェルゴット、エルゴメトリン、メテルギン等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(ノービア、ビラセプト、プローゼ、クリキシバン等)、エファビレンツ(ストックリン)、デラピルジン(レスクリプター)、マクロライド系抗生物質(エリスロシン、ジョサマイシン、クラリシッド等)、アゾール系抗真菌薬(イトリゾール、フロリード等)と飲みあわせが悪いです。喫煙で副作用増強。
通常、1回1mgを1日3回経口服用する。
副作用:吐き気、食欲不振、発疹、かゆみ、口渇、動悸、指先が冷える感じ、眠気、めまい
*頭痛時という処方だけど、飲んでも効かない。ダメだ、ダメ薬。

 カフェルゴット錠(酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン)

解熱鎮痛消炎剤、片頭痛治療剤
片頭痛の痛みをやわらげるおクスリ。
クスリの主成分エルゴタミンは、発作時に血管が拡張してくるのを抑えることで効果を発揮します。カフェインは、その作用を補強するのに配合されています。
古くからある片頭痛の頓服薬です。発作の初期段階での効果が高いのが特徴です。片頭痛のほか、群発頭痛にも応用されます。
トリプタン系片頭痛治療薬(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト)、他の麦角アルカロイド製剤(カフェルゴット、エルゴメトリン、メテルギン等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(ノービア、ビラセプト、プローゼ、クリキシバン等)、エファビレンツ(ストックリン)、デラピルジン(レスクリプター)、マクロライド系抗生物質(エリスロシン、ジョサマイシン、クラリシッド等)、アゾール系抗真菌薬(イトリゾール、フロリード等)と飲みあわせが悪いです。喫煙で副作用増強。
最初の症状があらわれたとき、直ちに通常1〜2錠を経口服用する。30分以内に効果が認められない場合には、更に1錠を追加する。最大1日6錠まで。
副作用:吐き気、下痢、口渇、不眠、めまい、発疹、動悸、手足の先の冷え、しびれ感、足のむくみ、反発的な頭痛、連用により効き目が悪くなる。
*病院でもらった紙に「飲んでから30分〜60分以内に痛みが消失します」って書いてあったけど、効くまでの30分が耐えられないんだよーーー。
 クリアミンS錠(クリアミン(製))

解熱鎮痛消炎剤、サリチル酸・ビタミン類配合剤、頭痛治療剤。
頭痛の痛みを和らげるお薬です。頭痛発現時に使用します。
エルゴタミン、カフェイン、イソプロアンチピリンの3成分が配合されています。主成分のエルゴタミンは、頭痛の発作時に拡張してくる血管を収縮させることで効果を発揮します。カフェインは、その作用を補強するのに配合されています。イソプロアンチピリンは、ピリン系の鎮痛薬です。
古くからある片頭痛の頓服薬です。発作の初期段階での効果が高いのが特徴です。片頭痛のほか、血管性頭痛と緊張性頭痛に対する適応があります。
トリプタン系片頭痛治療薬(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト)、他の麦角アルカロイド製剤(カフェルゴット、エルゴメトリン、メテルギン等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(ノービア、ビラセプト、プローゼ、クリキシバン等)、エファビレンツ(ストックリン)、デラピルジン(レスクリプター)、マクロライド系抗生物質(エリスロシン、ジョサマイシン、クラリシッド等)、アゾール系抗真菌薬(イトリゾール、フロリード等)と飲みあわせが悪いです。喫煙で副作用増強。
通常、1回2錠を1日2〜3回服用。頭痛発作の前兆がある場合は、2〜4錠頓用。ただし、1週間に最高20錠までとする。
副作用:発疹、かゆみ、吐き気、下痢、口渇、不眠、めまい、動悸、手足の冷え、しびれ感、肝臓や腎臓の働きが落ちる、やめにくくなる(依存性)、連用により効き目が悪くなる。
 ミグリステン錠20(メシル酸ジメトチアジン)
  
その他のゾロ薬:コルンナン

解熱鎮痛消炎剤、片頭痛・緊張性頭痛治療剤。
頭痛を予防するお薬です。フェノチアジン系の頭痛予防薬です。脳の血管が収縮するのをおさえて、頭痛の発現を防ぎます。
高血圧の薬との併用で、降圧作用が強まることあり。アルコール類と併用で、副作用が出やすくなる。
予防的に毎日規則正しく飲む必要があります。頭痛が起きてから飲んでもよい効果は望めません。頭痛発作が発現した場合には、別の発作治療薬を頓用するようにします。
1日60mgを3回に分けて服用。重症には1日120mgまで増量できる。
副作用:眠気、口渇、ふらつき、体の倦怠感など
 ミグシス錠5mg(塩酸ロメリジン)
  
その他のゾロ薬:テラナス

Ca拮抗剤、片頭痛治療剤

偏頭痛を予防するお薬です。偏頭痛の適応症を持つ日本初のカルシウム拮抗薬です。とくに脳血管に対して選択的に作用するのが特徴です。予防薬として用います。偏頭痛の発作回数や前駆症状の軽減、発作治療薬の減量がはかれます。
予防的に毎日規則正しく飲む必要があります。頭痛が起きてから飲んでもよい効果は望めません。頭痛発作が発現した場合には、別の発作治療薬を頓用するようにします。
1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後あるいは就寝前に服用。1日20mgを越えないこと。

副作用:稀に眠気、めまい、ふらつき、吐き気、ほてり感など